大腸カメラ(大腸内視鏡)

大腸カメラ検査をお勧めする症状

食道がん・胃がん・大腸がんなどは、初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。また、消化器疾患は早期発見・早期治療によって完治が見込めます。したがって、自覚症状がないうちから、定期的に検査を受けることをお勧めしています。

以下のような症状がある方は、大腸カメラ検査を受けることをお勧めいたします

  • 血便
  • 便秘・下痢が続く
  • 検便検査陽性
  • 細い便が出る
  • 便通の異常がある
  • 体重が極端に減っている
  • 腹痛や腹部の膨満感

目立った症状がない方でも、以下に該当する方は大腸カメラ検査を受けてみてください

  • ピロリ菌検査をしたことがない
  • 家族・親族に消化器系がんの罹患者がいる
  • 飲酒量が多い方
  • 喫煙の経験がある方
  • 貧血が気になる方・健診などで指摘された方

大腸カメラ検査について

大腸カメラ検査大腸カメラ検査は、細長く柔らかい内視鏡スコープを挿入し、先端のカメラで大腸全体を直接観察することができる検査です。この検査によって、大腸ポリープ・大腸がん・大腸憩室症・炎症性腸疾患などを精密に調べることができます。疑わしい病変などが見つかった場合は、組織を採取して切除することが可能です。この場合、病理検査を実施して確定診断ができます。検査中に見つかったポリープ切除は、日帰り手術が可能なため入院する必要はありません。当院では、希望される方には鎮静剤を用いて検査を行うため、ウトウトとリラックスした状態で検査を受けることができ、患者さんの苦痛や負担を軽減できます。経験豊富な熟練した医師と、高度な最新機能を搭載した内視鏡システムを導入しているため、精緻な検査が短時間で実施が可能です。

食の欧米化の影響もあって、日本では大腸がんの罹患者数が近年増え続けています。大腸がんは比較的進行が遅いのですが、初期症状に乏しいため進行してから発見されることが多く、がんによる死亡原因としても上位を占めています。大腸がんの早期発見に有効なのは内視鏡による大腸カメラ検査であり、定期的に大腸カメラ検査を受けることで日常に支障を及ぼさずに根治や予防が可能です。
大腸カメラ検査は、事前に下剤を服用する必要があり、検査の苦しさや検査後の膨満感から苦手意識を持っている方が少なくありません。当院では、大腸カメラ検査をできるだけ楽に受けていただけるよう、細部まで十分に配慮しています。

大腸カメラの特徴

特徴1.消化器内視鏡専門医が対応

専門医が対応当院での内視鏡検査及び手術は、高い知識と技術を有した熟練の消化器内視鏡専門医が対応しております。短時間で精度の高い検査を実施し、患者さんの苦痛を大幅に軽減することが可能です。

特徴2.鎮静剤で眠ったまま可能

鎮静剤で眠ったまま可能当院では、希望される方には、鎮痛・鎮静剤を用いて検査を行っております。余分な力が入らず、リラックスした状態で検査を受けられます。

特徴3.オリンパスの最新内視鏡システム「EVIS X1」導入

最新機器完備当院では、オリンパス社の最新内視鏡システム「EVIS X1」を導入しております。特殊光や拡大・画像処理に特化し、デジタルハイビジョンによって短時間に精度の高い検査を実施することが可能です。「EVIS X1」は世界からも評価が高く、大腸カメラ検査において微細な病変を発見することができます。

特徴4.女性医師による内視鏡検査も可能

女性医師による内視鏡検査も可能当院では、女性医師の副院長も内視鏡検査が可能なため、女性でも安心して検査を受けて頂くことが可能です。検査に不安がある方は、どうぞお気軽に当院までご相談ください。

特徴5.院内下剤対応!個室も完備で快適な検査を実現

院内下剤に対応当院は、大腸カメラ検査に必要な下剤を院内で服用していただけます。個室もありますので、プライバシーが守られた環境で、安心して下剤を服用して頂けます。

特徴6.検査中に発見した大腸ポリープを切除できます

大腸ポリープを切除検査中に見つかった大腸ポリープは、その場で切除が可能です。当院では、大腸ポリープ切除を日帰り手術で行っております。隆起した小さいポリープは、通電しない安全性の高いコールドポリペクトミーで切除します。一方、大きなポリープ・血管があるポリープは、生理食塩水などを注入し、スネアで通電して切除します。これを内視鏡的粘膜切除術といい、生理食塩水が深部への熱を防ぐので安全に切除できます。見つかったポリープが大きい場合や形状に問題がある場合、たくさんある場合は入院手術が必要になります。その際は、連携する専門の医療機関をご紹介しております。

特徴7.二酸化炭素ガス送気でお腹の張りを抑えた検査

二酸化炭素ガス送気大腸カメラ検査では、空気で大腸を膨らますのが一般的ですが、当院では炭酸ガスを用いて膨らまします。炭酸ガスは、吸収されやすく呼気として自然に排出されるので、お腹の張りを抑えられます。

特徴8.ストレッチャーで寝たままリカバリールームへ

ストレッチャーで寝たままリカバリールームへ鎮静剤を用いて検査を行った後は、ストレッチャーで寝たままリカバリールームへ移動して頂けます。検査後15~30分ほど、リラックスしてお休みいただけます。

特徴9.「胃カメラ検査」と「大腸カメラ検査」を同日検査可能

オリンパスの最新内視鏡システム「EVIS X1」導入「胃カメラ検査」と「大腸カメラ検査」を同日に受けることができる検査です。食事制限や鎮静剤、検査後のリカバリーなど、検査の流れの多くが共通していることから、同時に検査を行うことが可能です。 お忙しい方や、検査前の準備を1度で済ませたい方に適した方法です。 詳しくはこちら

特徴10.土日の検査も可能

土日の検査も可能当院では、土日も大腸カメラ検査を受けることができます。お仕事など平日がお忙しい方などは、お気軽にご相談ください。

大腸カメラ検査でわかる疾患

食生活の変化もあり、日本では大腸がんの罹患者数が増え続けています。
初期の大腸がんやその前がん病変である大腸ポリープでは、自覚症状がほとんどないため、目立った症状がなくても定期的に検査を受けることが必要です。大腸カメラ検査では、大腸全体の粘膜を直接観察でき、病変を早期に発見することができます。大腸がんは、早期発見・早期治療が不可欠です。大腸がん・大腸ポリープを早期に発見できる唯一の検査が大腸カメラ検査です。
これらの発症リスクが高まる40歳以上の方や、習慣的に飲酒や喫煙をしている方・ご家族に大腸がんの罹患者がいる方、繰り返す下痢や便秘が気になる方、一度でも血便が出たことがある方などは、早めに大腸カメラ検査を受けることをお勧めしております。当院の大腸カメラ検査は、患者さんの負担や苦痛を緩和して楽に受けられるよう心がけております。内視鏡検査が苦手な方も、どうぞ当院までお気軽にご相談ください。

大腸カメラ検査で見つかる主な疾患は、以下の通りです

  • 大腸ポリープ
  • 大腸がん
  • 潰瘍性大腸炎
  • 虚血性大腸炎
  • 過敏性腸症候群
  • クローン病
  • 大腸憩室・大腸憩室炎

大腸カメラ検査を受けるタイミング

大腸がんは、近年における死亡数がこの20年間で約1.5倍と増加傾向にあります。また、大腸がんは早期発見・早期治療によって完治が望めます。大腸カメラ検査では、将来がん化する可能性のある大腸ポリープが見つかった場合、その場で切除することが可能です。特に、早期では自覚症状がほとんどないため、大腸カメラ検査が欠かせません。

大腸カメラ検査は、以下のようなタイミングで受けることをお勧めしています

  • 40歳過ぎているけれど、一度も大腸カメラ検査を受けたことがない
  • 血縁者の中に大腸がんになった人がいる
  • クローン病や潰瘍性大腸炎など、慢性的な大腸の炎症疾患がある
  • がんに罹患したことがある
  • 大腸ポリープを指摘されたことがある

大腸カメラ検査の流れ

Step.1事前診療と検査の予約

事前診療大腸カメラ検査では、検査前処置として前日の食事制限・下剤服用・当日の下剤服用が必要です。事前診療では、前処置の説明と検査の予約をして頂きます。また、大腸カメラ検査と同時に大腸ポリープの切除を希望される方は事前に採血を行います。普段服用しているお薬がある場合は、前日・当日の休薬などを医師から指示します。

※血液をサラサラにする薬を服用している場合、事前診療で必ず医師にその旨伝えてください。

Step.2検査前日

検査前日医師から服薬・休薬の指示が出た場合は、指示を守ってお過ごしください。前日の食事は3食とも消化の悪い食品を避け、夕食は21時までに済ませておいてください。白粥や素うどん・豆腐などがお勧めです。その際は、漬物や薬味・具材などは避けてください。夕食が終わったら、検査終了時まで絶食してください。水分は、糖分のない水かお茶など透明な飲み物で摂取します。夕食終了後に下剤を服用します。

Step.3検査当日

検査当日検査開始の4時間前に下剤を1~2Lを数回に分けて飲みます。自宅での下剤服用に不安がある方は、院内でも服用することが可能です。

Step.4来院と準備

来院自宅で下剤を飲まれる方は、下剤服用で腸内がきれいになり、落ち着いたらご来院ください。便の状態を確認した後に、検査着に着替えます。

Step.5検査

検査鎮静希望の方は検査室で点滴を行って、鎮痛剤を注射します。左側に横になり、肛門に医療用ゼリーを塗り、スコープを挿入します。所要時間は30分程で、ポリープ切除が必要な場合は、その個数にもよりますが40分程度になります。

Step.6検査終了

リカバリールーム鎮静剤を用いて検査を行った場合は、終了後は寝たままリカバリールームへ移動し、15~30分ほどリラックスしながら休憩して頂きます。

Step.7結果の説明

結果の説明検査終了後は、検査画像を見ながら患者さんにわかりやすく丁寧に結果を説明しています。鎮静剤を使わないで検査をした方は、検査後説明を受けてご帰宅となります。鎮静剤を用いた場合は、休憩後もしくは後日結果説明を行います。組織採取やポリープを切除した場合は、結果が分かるまでに1週間ほどかかります。結果の説明で気になることや不明なことがありましたら、お気軽にご質問ください。

Step.8ご帰宅後

検査終了1時間後から飲食が可能です。前日から食事制限や下剤服用をしているため、甘いものを摂取して低血糖を防ぐことをお勧めしています。また、検査当日の飲酒や運動は控えてください。ポリープ切除を行った場合は、豆腐やプリン・ゼリーなど消化の良い食事を摂り、検査翌日に出血や腹痛が起こらなければ消化の良いものを少量ずつ増やして食べ、1週間程度、飲酒・激しい運動を控え、排便時のいきみなどにも気を付けてください。

検査費用

  1割負担 3割負担
大腸内視鏡検査 約2,500円 約7,500円
大腸内視鏡+病理検査 約3,000円 約10,000円
大腸ポリープ切除術 約8,000円 約20,000~30,000円

※診察料・採血費用は別途かかります。

大腸カメラのよくある質問

どのくらい時間がかかりますか?

大腸カメラ検査自体は30分程度で終了します。検査の際に鎮静剤を使用した場合は検査後リカバリールームで30分ほどお休み頂きます。

事前の診察は必要ですか?

大腸カメラの場合は事前診察が必要です。

痛みはありますか?

当院では患者様に楽に検査を受けて頂くためにご希望の方には鎮静剤を使用します。ほぼ眠った状態で検査を受けることができるので、初めての方でも安心して検査を受けて頂けます。
※鎮静剤を使用した場合、検査後の運転は禁止となります。

大腸カメラ検査の当日のスケジュールを教えてください。

午前中に3~4時間かけて下剤を服用し、午後からの検査となります。時間に余裕を持ってご予約下さい。

出血はありますか?

スコープを挿入する際に出血することはほとんどありません。検査中に組織採取やポリープ切除をおこなった場合はしっかりと止血処理を行います。

料金はどのくらいかかりますか?

大腸カメラの料金は以下の通りです。

  1割負担 3割負担
大腸内視鏡検査 約2,500円 約7,500円
大腸内視鏡+病理検査 約3,000円 約10,000円
大腸ポリープ切除術 約8,000円 約20,000~30,000円

※診察料・採血費用は別途かかります。

検査後に気をつけることはありますか?

以下、検査後の注意事項です。

  • 検査終了後は刺激が少なく、消化に良いものを少しずつおとりください。翌日からはいつも通りの食事にして頂いて結構です。
  • 検査当日と翌日は、激しい運動や肉体労働は避けてください。
  • 鎮静剤を使用された方は、検査後の車、バイクや自転車などの運転はできませんのでご了承下さい。
大腸ポリープを切除した場合の注意事項
  • 切除部分からの出血を予防するために運動やアルコールなどの刺激物の摂取を約1週間お控えください。

検査結果はすぐ聞けないのですか?

ポリープ切除をした場合は病理検査を行いますので約2週間後に後日結果説明をさせて頂きます。

著者
四日市あおば内科・消化器内科クリニック 院長 奥瀬博亮
資格
日本内科学会 内科認定医
日本消化器病学会 消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
日本ヘリコバクター学会 ピロリ菌感染症認定医
緩和ケア研修会修了
日本静脈経腸栄養学会TNTコース修了
経歴
三重大学医学部卒業
鈴鹿回生病院消化器内科
三重大学医学部附属病院 光学医療診療部
遠山病院
武内病院
岡波病院
山中胃腸科病院
現在、鈴鹿回生病院消化器内科にて非常勤医師として勤務中
資格
日本内科学会 内科認定医
日本消化器病学会 消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
日本ヘリコバクター学会 ピロリ菌感染症認定医
緩和ケア研修会修了
日本静脈経腸栄養学会TNTコース修了
経歴
三重大学医学部卒業
鈴鹿回生病院消化器内科
三重大学医学部附属病院 光学医療診療部
遠山病院
武内病院
岡波病院
山中胃腸科病院
現在、鈴鹿回生病院消化器内科にて非常勤医師として勤務中
 
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