女性の大腸カメラ検査の重要性と必要性
日本における女性のがん罹患率の統計によると、大腸がんは乳がんに次いで2番目に多いがんであり、その発症リスクは年齢とともに増加します。国立がん研究センターのデータによれば、2020年の時点で女性の大腸がん罹患数は約64,000件に上り、これは全体のがん罹患数の約13.2%を占めています。さらに、女性における大腸がんによる死亡率は高く、特に50歳以上の女性でそのリスクが顕著に増加します。
大腸がんは、早期の段階で発見・治療ができれば、ほぼ100%の確率で完治が可能といわれております。ですが、大腸がんは初期症状がほとんどなく、自覚症状が出始めた頃にはがんが進行している可能性が高いです。そのため、定期的な大腸カメラ検査によるがんの早期発見が非常に重要です。
大腸カメラ検査は恥ずかしい?
大腸カメラ検査は、肛門からスコープを挿入する必要があり、特に女性は恥ずかしいというイメージをを持つ方もみえるのではないでしょうか。また、検査時の痛みや下剤を飲む辛さに対する不安から、大腸カメラ検査を敬遠する女性も少なくありません。
当院では女性医師による大腸カメラ検査を受けていただくことが可能です
当院では、大腸カメラや肛門の診療について女性医師による対応が可能です。
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「男性医師による大腸カメラ検査は不安」
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「女性医師だからこそ相談がしやすい」
という方にも、安心して検査を受けていただける体制を整えております。女性医師不在の日もありますので、女性医師による大腸カメラ検査検査をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
痛くない鎮静剤を使用した大腸カメラ検査に対応
当院では、眠ったような状態でできる鎮静剤を使用した内視鏡検査を実施しております。初めての方や、内視鏡検査に苦手意識がある方にも、安心して検査を受けていただくことができます。大腸カメラ検査時の痛みに不安を感じる方は、ぜひ当院までご相談ください。
よくある質問
どのような服装で行けばよいですか
検査前に検査着に着替えていただきますので、検査当日は着脱しやすい服装でご来院いただくことをおすすめしております。
生理中に検査はできますか
生理中でも大腸カメラ検査は問題なく行えます。検査着にナプキンを付けることができます。不快感や気になることがあれば、事前に医師やスタッフにお気軽にご相談ください。また、タンポンを使用しても問題ありません。
妊娠中や授乳中でも、大腸カメラ検査を受けられますか
妊娠中の場合、緊急時や必要性が高い場合以外は検査を控えてください。授乳中に関しては、鎮静剤を使用する場合は一時的に授乳を避ける指示が出ることがありますが、一般的には大腸カメラ検査を受けていただくことは可能です。妊娠中や授乳中の患者様は必ず事前に医師に相談・リスク確認を行ってください。
大腸カメラ検査検査時に肛門周囲の毛を処理する必要はありますか
肛門周囲の毛を特別に処理する必要はありません。
痔がありますが、検査を受けることはできますか
痔がある場合でも問題なく検査を受けることができます。診察時にご相談ください。
検査の時間はどのくらいかかりますか
大腸カメラ検査自体は、通常15〜30分程度で完了します。ただし、院内で下剤を服用する場合や鎮静剤を使用する場合でクリニックに滞在する時間は前後いたしますので、事前にご確認ください。
女性医師よりメッセージ
皆さま、こんにちは。突然ですが、女性のがん死因の順位をご存じでしょうか。第1位は「大腸がん」、第4位は「胃がん」です。しかし、これは非常に悔やまれる結果です。なぜなら、大腸がんは大腸ポリープの段階で切除することで予防できる可能性が高く、胃がんはピロリ菌の除菌、内視鏡検査を定期的に受け早期発見・治療をすることで根治できる可能性が高いからです。しかし、実際には検査に対する恐怖心や羞恥心などネガティブなイメージから、特に女性は男性に比べ健診で要精査の結果が返ってきても、受診できていない方が多いのが現状です。胃がん、大腸がんは、よほど進行しない限り症状が出ない病気で、健診の便検査等に引っかからなくても、ポリープや早期がんが潜んでいる可能性もあります。健診で要精査の結果がきた、便秘などおなかの症状で気になることがある、男性医師だとちょっと恥ずかしい・・・そんな時はぜひ私にご相談ください。全力でサポートさせていただきます。
副院長 奥瀬麻衣