胃潰瘍・十二指腸潰瘍

上記のような症状がある方は、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の可能性があります。胃痛や胃もたれは日常的にもよく起こる症状ですが、これらの症状が続く場合は一度専門医による診察を受けることをおすすめします。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因は主に「生活習慣」「ピロリ菌感染」「薬の副作用」が知られていますが、単独の原因で発症しているのではなく、実際にはいくつかの原因が重なっていることが多いです。

生活習慣

環境の変化などのストレスによって胃の粘膜の働き(保護因子)と胃酸(攻撃因子)のバランスが崩れることで胃潰瘍・十二指腸潰瘍を発症します。
適度な運動や十分な睡眠、ストレス発散をすることを心がけましょう。食事面でも塩分の多い食事や暴飲暴食、アルコール・カフェインの取りすぎは要注意です。バランスの取れた食事を取ることを心がけましょう。

ピロリ菌感染

ピロリ菌に感染は胃潰瘍•十二指腸潰瘍の原因となります。また、この場合は難治性で再発することも多いです。ピロリ菌の除菌治療をおこなうことは胃潰瘍・十二指腸潰瘍の再発防止にも繋がりますので、一度ピロリ菌の検査を行うことをお勧めします。

薬の副作用

胃潰瘍・十二指腸潰瘍は痛み止めや解熱剤として使われる非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)による副作用として発症することがあります。NSAIDsには胃粘膜を保護するプロスタグランジンという物質の分泌を抑える働きがあるため、胃粘膜が傷つき易くなります。

潰瘍から出血があった場合は内視鏡的止血術を行います。出血が見られなかった場合は、1～２か月間、薬物療法を行います。主に、胃酸の分泌を抑える薬を使用し、胃粘膜の損傷を防ぎます。また、再発防止のためにピロリ菌検査と除菌治療を受けることもお勧めしております。